2011年3月22日火曜日

はじめに

2011年3月11日、誰もが想像することさえできなかった大惨事がこの日本に起きました。
多くの命、財産、生活を奪い、10日以上経った今もまだ余震が続いています。

同時に世界中から支援の手が差しのべられ、募金活動も行われています。
著名人、アスリート、企業、個人。関心を持つ全ての方がいろいろな手段によって、
この国を救おうとしています。

震災が起きてから、自分に何ができるか、また何をすべきかを考えていました。
そしてまわりの仲間も同じでした。個人だけではなく、みんなで何かを、と。

そこで今回、自分が「言いだしっぺ」となることで、自転車を通じて、少しでも仲間と
その意識を共有することで、この国の復興に協力出来ればと思い、
このイベントを企画させていただくことになりました。

募金の効率を考えるのであれば、直接寄付するのがベストであると思いますし、
すでにみなさんもされていると思います。

ただ震災に遭っていない人は、今までと同じように過ごすことが、これからの復興に
力になることも事実です。ペダルをこいで、前に進む。自分たちが普段していることを
することが大切なのです。

震災後、関西ではダウンヒルライダー大島レイジが自身のイベント「MMC」を
チャリティーイベントとして行おうと試みましたが残念ながらキャンセルに。
他には静岡県修善寺CSCや横浜緑山のBMXレースも相次いでキャンセル。
また開催予定日である4月3日には、関東でMTBのイベント「春さが」が予定されていましたが
こちらもキャンセルとなりました。開催される地域によって理由は様々ですが、
イベントがまともに開催されていないのが現状です。

そこでいろいろと考えていた時、三重県のスポーツマジック桑名にある
GONZOトラックが浮かびました。ご存知のとおり、GONZOトラックは昨年
コースクローズとなりました。しかし他の施設は営業を続けており、GONZOトラック自体は
残っているので、手直しすれば走ることは可能なはずと思い、
すぐに元管理人のドッヒーに連絡しアポを取り、ライダーの櫻井コウタと合流し
スポーツマジック桑名へ行き、今回の旨を伝えると「是非使ってください」と快く承諾して下さいました。

GONZOトラックに関しては、ローカルライダーの塚原睦人を筆頭に、再会への方法が
検討されていますが、今回は特別例として使用を許可していただきました。
個人的にも今ここでもう一度GONZOを思い出してもらうことで、再度復活への意識が
高まればという思いもあったので、とてもうれしく思います。

企画から開催まで2週間しかありませんが、みんなの協力=参加をお願いします。
そしてこの限定オープンのGONZOトラックをもう一度走って楽しみましょう。

マウンテンバイクライダー
塚本岳